特別支援学級の午後の授業は、実技教科と生活単元学習・作業学習

ある中学校の特別支援学級では、午後の授業は、実技教科と生活単元学習・作業学習(領域・教科を合わせた指導)を行いました。

前回書いたように、午後の授業は集中力が低下する傾向が見られました。

そこで、2年目には1校時は朝の会と体力づくり、2,3校時は個別・グループ学習、午後の授業は実技教科と生活単元学習、作業学習というように設定しました。

このような感じです。

この学校では、全校一斉に月曜日の1校時が「道徳」、木曜日の6校時が「学活」。金曜日の5,6校時が「総合」となっていました。以前書いたように、「学活」「総合」は基本交流でした。

ご覧のように、そういう交流の時間を除いて、その日最後の特別支援学級で行う授業を作業学習か生活単元学習にし、それらの時間の後半を1日の振り返りの時間としました。特別支援学級で「帰りの会」を行わない代わりです。

午後に行われる実技教科については、特別支援学級全体で行いました。それぞれ、いくつかの教科では、特別支援学級外から、通常の学級を担当している専門の教科の先生が来てくれました。そういう先生方が、うまい具合に午後の時間に来てもらえるようにするためには、前書いたように、学校全体の協力が必要なことがらです。

あと、実技教科ではありませんが、ALT(アシスタント イングリッシュ ティーチャー)に来ていただく時間も1時間設けました。通常の学級と同じように、本場の英語にふれる機会を、特別支援学級の生徒たちにも確保しました。

1日の最後、6校時くらいになると、特別支援学級の生徒たちは疲れがたまってしまい、うまく授業に乗れないこともあります。その時間を領域・教科を合わせた指導に当てることで、比較的柔軟に対応でき、トラブルの減少につながっていきました。

学校全体の協力でこのような時間割を作ることができ、生徒たちも、分かりやすかったのではないかと思います。いちいちだれかに言われなくても、自分たちで行動できるようになっていきました。自分たちで行動できると言うことは、「自立」に向けた一歩であると考えています。


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