特別支援学校と特別支援学級

先日、近くの特別支援学校の授業を見学する機会がありました。

 

特別支援学校では、どこか、時間がゆっくり動いているような、そんな気がしました。

子どもたちも、そんなにストレスを感じずに、ゆっくり、自分のペースで学習に取り組んでいる。そんな印象を持ちました。

明らかに、中学校の特別支援学級 -私が勤務するところですが- とは、違う時間が流れているような気がしました。

どこに違いがあるのか考えてみました。

 

普通の中学校にいると、細かく時間が決められています。5分ごと、10分ごとに、次の時間に移らなければなりません。

これは、障害のない子にあわせた時間設定です。

中学校にいるからには、それに従わなければいけないと、私は思っています(いました)。

だから、授業間の休みは10分間で、その間に、トイレに行ったり、授業の準備をしたり、係の仕事(例えば黒板を消す)をしたり、着替えたり、特別教室に移動したり、と、次から次へと要求してしまいます。

たぶん、これって、特別支援学校の感覚とは違うんだろうなあって思います。

 

交流の時には、障害のない子たちがやっていることと、同じようなことを要求します。

国語とか数学とかの勉強じゃなくて、それが体育などの運動、美術などの実技であっても、中学生と同じことをやらせるというのは、生徒にとってはきつい場合もあるでしょう。

知的には小学校低、中学年の子どもに、中学生の内容を要求しているのです。

授業のレベル、学習で要求するレベルが違えば(語弊があるかもしれませんが、やさしければ)、生徒たちの負荷、ストレスは低くなっていくはずです。

 

特別支援学校の授業を見たとき感じたのは、そこの部分だったように思います。

 

もともとは、通常の学級の指導をしていた私などは、特別支援学級の授業であっても、どこか、中学生に対する指導に似たような授業をしているように思います。

そこに、生徒に対する負荷、ストレスをかけ過ぎてしまう部分もあるのだと思います。

 

特別支援学校の授業を見て、もう少し自分の指導が、生徒の実態により合わせた、負荷やストレスをかけ過ぎないような方向で、行うことができないだろうかと、考えるきっかけになりました。

まだまだ学びが足りませんね。


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