夏休みが終わる時のあいさつ

今年も夏休みが終わります。

夏休みも働き詰めの先生方ですが、勤務する学校のある自治体では、ここ数年は、お盆時期は「学校閉庁日」として、先生方も学校に来るな(部活もやるな、という意味)と指導されています。

 

さて、その閉庁日明けの日。

職員の会議日の設定があったので、朝、先生方が職員室に集まっていました。

全職員を前に、一言、管理職があいさつをしていました。職員会議は翌日なので、正式なあいさつはその時ということで、簡単なものでした。

「先生方、夏休みも、連日の、大会への引率、部活動の指導、ありがとうございます」

そんな内容だったと思います。

確かに、夏休みも、先生方は休みなく部活の指導や大会引率に明け暮れていたので、そこを管理職として感謝を表現しているのは、たいへん望ましいことなのでしょう。先生方の辛さを分かっている、いい管理職なのでしょう。

でも、やっぱり学校って、部活なんだよな、と、聞いていて、思ってしまいました。

ちなみに、簡単なあいさつだったので、その時のあいさつは、部活のことだけでした。

 

部活は教育課程外だとか、部活は勤務外だとか、教員の働き方改革だとか、ブラックな職場とか、いろいろ言われていますが、学校の現実は、ここなのだと思います。

先生方は、さすがに夏休みは、それぞれ多少は休まれています。

だけど、夏休みも、大会引率や部活の指導などにも、多くの時間を費やしていました。夏休みで授業がないので、それは勤務時間に行われるものが多かったのですが。

 

先生方の興味関心が、部活動に、なんだかんだ言っても、あるんです。

その状況を管理職が追認し(意図的かどうかは別にして)、先生方の頑張りを褒めるから、必然的に、部活動に頑張るという雰囲気が、学校全体に作られるのだと思います。

若い先生方は、部活に頑張る先生方の姿、その頑張りを褒める管理職の姿を見て、そういうものだと学んでいるのです。

何気ない、あたりまえのあいさつだったのですが、そういうことなのかな、と感じました。

じゃあ、部活のことは何も言わないほうがいいのかといえば、そういうわけでもないようにも思います。

しかし、休み明け最初の話が、部活だけなのか。少なくとも、部活以外の話も、管理職にはしてほしいものだと、思いました。


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