特別支援学級の1校時は、朝の会と体力づくり

ある中学校の特別支援学級では、1校時はその学級での「朝の会」と「体力づくり」を行いました。(月曜日はその学校は全校一斉で道徳の時間だったので、特別支援学級も「道徳」とし、実際には最初の何分かを「朝の会」にあてました)

交流級で朝の会を行っているので、最初は1校時から授業を入れていたのですが、やはり、朝にその日の予定を特別支援学級でも確認したいし、交流級で話しがあったとしても、もう一度連絡事項を確認しておきたい。また、輪番で日直が司会をしたり、保健係が健康観察をしたりすることで、当番・係活動も活性化し、生徒の自主性、責任感なども養う機会とできる。こういう理由から、特別支援学級での「朝の会」を、交流級の朝の会から戻った後、1校時に設定しました。

体力づくりについては、私が知っている特別支援学校では、朝に体力づくりを行っているので、それを参考にしました。経験上、特別支援学級の生徒が運動不足で太っていった姿を見たことがあったので、それも理由の一つです。

「朝の会」の内容は、どこでもあるような簡単なもので、次のようなものです。
・あいさつ
・健康観察
・一日の流れの確認
・先生から

輪番で司会が進行し、健康観察表は保健係が通常の学級と同じように職員室前にある配布棚から持ってきて、健康観察を行い、会の後、通常の学級と同じように職員室前の所定の場所に置きに行きました。一日の流れの確認は、司会がその日の授業予定(横黒板に貼ってありました)を読み上げました。「先生から」以外の部分は、生徒だけですすめられるように支援していきました。流れができると、先生が何も言わなくても、生徒が自分たちで運営できるようになっていきました。こういうところも、生徒の力を伸ばす場面の一つとして、大切に考えたのです。

「朝の会」が終わると「体力づくり」です。そんなに大きな学校ではなかったので、他の通常の学級の体育の授業が1校時に入っていたとしても、体育館かグランドのどちらかでやっているので、どちらかは空いていることになります。空いている方で行いました。基本的には走るのが主でした。2年目になると、何周走ったかなどをポイントとしてハンコを押す表を準備し、それを目安にがんばるようなシステムを、担当した先生が工夫していました。生徒は皆、ハンコが押されるのを楽しみに、がんばっていました。

教育委員会に提出する書類には「領域・教科を合わせた指導」の一つとして、この時間を届けていました。「朝の会」の毎日の積み重ねは、生徒の自主的行動に結びついていったし、「体力づくり」は、文字通り体力づくりとして効果があったように思います。


Tags:


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です