特別支援学級の午前中の授業は、個別・グループ学習中心

ある中学校の特別支援学級の午前中の授業は、個別・グループ学習中心でした。

特別支援学級の授業を組む場合、自由に組める場合もあるのかもしれませんが、ある中学校では、担当の先生が受け持った通常の学級の授業や校内の会議で抜けることがあり、また、通常の学級の先生が来る時間が授業のない時間を設定しなければならず、必ずしも自由に決められませんでした。

その結果、1年目は6時間目に国語や数学をやるようなこともありました。

さすがに、特別支援学級の生徒の中には、中学校の6時間の時程にあわせるのは難しい子もいます。その日の終わり、5校時や6校時になると、集中が難しかったり、うとうとしたり、挙げ句の果ては、怒り出したり、けんかを始めたり、そんなこともありました。

そこで、座って学習するような教科は午前中にまとめるようにしました。

国語、数学は、グループごとですが、できるだけ個別学習になるような形で対応しました。

理科、社会、英語などは、グループ学習を行いました。

そうすることで、午前中の集中が続きやすい時間に、それらの学習ができ、以前に比べると、落ち着いて学習できるようになりました。

 

このことを行うためには、学校全体の協力が必要でした。

その中学校では時間割は教務主任が中心に作成します。

2年目の時には、年度初め、教務主任に特別支援学級の時間割を提示し、個別・グループ学習を担当してくれる先生が午前中に来られるように、そして、午後の授業にまわってもらいたい先生は午後に来られるように調整してもらいました。全体の時間割の中に、特別支援学級の時間割も入れて考えていただいたのです。

学校全体の協力がなければ、このような形はとれなかったと思います。

特別支援学級の先生だけでは、できないことだと思います。

 

午前中は個別・グループ学習ということが定着すると、生徒たちも動きやすくなったようでした。毎日同じ時間に同じようなことをやると、理解しやすく、動きやすくなりました。もちろん、問題がまったく起こらなくなったわけではありませんが、減少したのは事実です。つまり、生徒にとって、このことはよかったのだと思います。


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