横浜国大附属特別支援学校公開研究協議会に参加しました

12月9日、横浜市南区にある横浜国立大学教育学部附属特別支援学校の「公開研究協議会」に参加しました。

午前中は公開授業と研究発表会(全体会)、午後は各学部に別れての研究協議会(分科会)と、インクルーシブ教育推進研修会と銘打った横浜国立大学の先生方による研修会が2本と、1日日程のたいへん盛りだくさんな研究会でした。

中学部の公開授業は「総合」で、「清掃活動を通して、自分を見つめ直そう」という授業主題で、学年別の教室で授業が行われました。

指導案では、本時の目標のところが観点別(知・技、思・判・表、意・態)に3つに分けて記載されていて、授業が始まる前から、そんな基本的なところに感心しました。

支援の授業もきちんと観点に即した目標を考えていなくてはいけないのですね。

授業では、メインティーチャーが進行し、上手に他の2名が生徒を支援したり、ロールプレイの例を見せたり、分担もしっかりされていました。

生徒の発言場面も多く(さすがにしっかりした発言が見られていました)、そういう中で、確かに「思考・判断・表現」などの観点に即した指導も行われているなと感じました。

ロールプレイを見せて、気づいたことを発表させ(わざと先生が間違った例を示していました)、修正したものを実演させていく。よりよい方法を、生徒たちに考えさせている。

そういうロールプレイでしっかり実演できるかが「意欲・態度」の観点につながるようです。

最後に、この授業で行ったロールプレイを実際に外の現場で行う時の目標を立てる。これが「知識・技能」の観点につながっているようです。

支援の授業も、こうやって観点に即した指導を行うことができるんだ、という本当に初歩的な気づきがありました。観点別に指導を分けて考えることで、その授業の中で生徒に身につけてもらいたい力が、よりはっきりする、ということが分かりました。

この学校では、校内研究のテーマを「特別支援学校(知的障害)における「社会に開かれた教育課程」にむけて ~自立と社会参加を図る授業づくりをもとに~ 」としているそうです。

「社会に開かれた教育課程」は、新しい学習指導要領改訂のポイントとして、文部科学省があげている内容です。

こういう実践にふれながら、一般の中学校でも、取り組んで行かなくてはいけない問題なのだと思います。

いろいろな学びがあり、充実した1日でした。関係者の皆様、ありがとうございました。

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