学期末の学校 ー採点、成績、通知表、面談、部活動、そして教員採用試験

7月になりました。

学期末には、通常級では、期末テストの採点があり、ノートやら何やらの評価資料を確認して成績をつけ、通知表を作成しなくてはいけません。

多くの中学校では、学期末面談が組まれているところも多いのではないでしょうか。

先生方にとって、とても忙しい時期です。

 

そして、1学期末には、他にはないものがあります。

この時期、運動部では、3年生にとって最大の、そして最後の大会である総合体育大会が行われるのです。

ただでさえ仕事が勤務時間内では終わらないのに、それとは別に、本来の勤務ではない部活動の引率や大会の運営が入ってくるのです。

教員の仕事のブラックさが話題になる中、今更ながら、驚かされる現状です。

私は若い頃はこれが当たり前と思っていましたが、とんでもないことと、今は思います。

 

実は、この時期にもう一つ行われていることがあるのです。

教員採用試験です。

今、学校では、臨時的任用職員とか、非常勤講師など、正規の採用者ではない方が多く働いています。その中には、教員採用試験を受験する人もいるでしょう。

地域によって違いがあるのかもしれませんが、私の勤務する地域では、臨時的任用職員の立場の方は、正規採用者と同じように授業を持ち、校務分掌を分担し、部活動の顧問を持っています。中には、学級担任を持っている方もたくさんいます。

ですから、この時期は大変忙しいということになります。

仕事が忙しいんです。

その上で、教員採用試験を受験しなくてはいけない。

もし、学校の仕事が忙しすぎて試験対策が十分にできないということであれば、問題ではないでしょうか。

生徒のために一生懸命仕事をすればするほど、試験対策ができない。

そういう一生懸命やっている先生は、学校に、その地域の教育に、大きく貢献しているはずです。貢献すればするほど、正採用から遠くなったのでは、ちょっとおかしいのではないでしょうか。

 

前にも書きましたが、今、正規の採用ではない先生方の割合は高くなっています。

正規だけでは足りないんです。

その足りない分を非正規でなく、正規者で取ろうと考えれば、教員採用試験の枠も大きくなり、多くの臨時的任用職員が正規になれるように思います。

予算的な問題なので、簡単に解決できないのは分かりますが、なんとかならないですかねえ。

 

 

ところで、総合体育大会と教員採用試験、これらの時期を変えられないものなのでしょうか。

 

現在の全国大会を頂点とした総合体育大会のあり方そのものについて、このところの教員の働き方改革の話題にあがっていると思います。

総合体育大会については、部活動改革の中でいい方向に向くといいと思います。

 

教員採用試験については、教育委員会が、この忙しい時期を外して行えば

いいと思います。

7月から始まる一次試験を、8月にずらすだけでも、少しは楽になるのではと思いますが、どうなのでしょうか。(地域によって違うと思いますが)

 

行政の配慮を期待します。

 


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