休校期間の特別支援学級生徒への家庭学習時間割と課題の提示

5月14日に39県の緊急事態宣言が解除され、いくつかの県では、学校再開も行われているようです。

勤務校は、残りの8都道府県の中にあるので、緊急事態宣言は継続中で、休校は続いています。

5月になって、勤務校の方針で、休校中の生徒に対して、生活リズムを整えさせる意味もあり、「家庭学習時間割」として、学校と同様の時間割を家庭でも作成し、取り組むよう指導がされました。

特別支援学級では、生徒自身に時間割を作成させるのは、ちょっときついかと考え、学級としての基本形を提示し、各家庭の実態に応じて活用してもらえるようにしました。

1日の流れは、こんな感じです。

9:00〜 9:20 目標設定・トレーニング

9:30〜10:20ころ NHKの教育放送を視聴

10:30〜11:30 国語・数学の課題学習

13:00〜14:00 家のお手伝い・課題学習

14:30〜      振り返り

午前中の国語、数学、午後の課題学習には、個別にできるだけ対応したプリントを準備しました。

1日の流れと各時間の反省や感想を簡単に記入できるような記録表を準備し、その裏面には振り返りの時にその日の感想を記入できるような作文用のマス目をつけた用紙を、1日ごと作成しました。その後ろにその日に取り組む課題プリントをつけ、表紙には、次の登校日までの1週間をまとめて示した時間割表をつけて、一つの冊子としました。

プリントがバラバラにならないことで、多量のプリントが配られ全てがごっちゃになってしまっていた現状の改善としました。

今週の登校日(課題受け渡し日)に、前の週に取り組んだ冊子を生徒に持ってきてもらいましたが、さすがに毎日きちんと全て記入している生徒はそんなに多くいませんでしたが、多くの生徒が1日の記録や各課題に取り組んでいる様子がわかりました。

中には、やることがはっきりして良かったという、保護者の感想も見られていました。

長期休校という、前代未聞の、全ての先生方にとって初めての経験である事態に際し、それぞれの学校で、様々な工夫した取り組みが行われているのではないかと思います。

 

 

さて、以前にも話題にしましたが、9月入学制導入の議論が続いているようです。

 

 

この9月入学制は、どうかと思うのですが、異議を唱える専門家がいらっしゃったことで、少し安心しました。

今検討すべきは、9月入学制ではなく、今回のような長期休校が今後起こっても対応できるような環境整備(各生徒が家庭でも学べるオンライン学習等が進められるよう、学校、家庭の機器やネット環境の整備)の早急な実施。このような長期休校があった時には指導要領の学習内容が全部終わらなくてもよしとする特例と、その年度の入試の範囲は縮小する必要があるとする特例などを、はっきり明記した法改正だと思います。


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