教員の勤務について 休校・学校再開から見えたもの

3ヶ月にも及ぶ新型コロナウイルス感染予防に関わる休校が開け、日本全国、ほとんどの学校が再開しました。勤務校も、ようやく分散登校も終わり通常登校へと移行しました。

筆者は、以前から、勤務時間が始まる40分ほど前、だいたい7時40分前後に学校に到着し、教室を解錠し、かんたんな清掃などをし、生徒を迎え入れる準備をしてきました。

この学校再開後も、同様な時間に出勤していますが、一つ気づくことがありました。

コロナ以前には、その時間見られなかったことが、見られるようになったのです。

コロナ感染予防のため、窓あけをしている先生や、上履き消毒用の雑巾や消毒液の補充確認をする養護教諭の姿が見られることです。

まだまだコロナウイルスは完全に収束したとは言えない状況です。学校も、感染予防対策として、密を避けるために窓あけをしたり、消毒液を準備したりしています。それらの作業は、生徒が来る前に行わなければいけないのは、当然です。

結局、勤務時間前にやらなくてはならないことが、新しく生じてしまっているのです。

先述の通り、筆者は以前から早く来て教室の清掃などしていました。でもそれは、正直に言えば、やらなかったとしても、大きな問題は生じないことです。

だけど、最近行われている、窓開けや消毒準備は、やらなかったらまずいことなのです。勤務が増えているのです。

 

放課後、まだ部活動は始まっていませんが、勤務校では、希望者に対して学習の補習時間を設定しています。3ヶ月も授業ができなかった補填の意味もあるものです。それが終わり、生徒が帰宅したあとは、職員みんなで教室等の消毒をしています。

そうしていると、すぐに勤務時間終了時間となります。その後、勤務時間終了後に、生徒の情報交換をしたり、授業準備を個々の先生が行ったり、という感じです。

 

やはり、学校は、勤務時間内では仕事が終わらないところだ。つくづく、そんなことを、改めて痛感しました。

 

実は、休校期間中も、筆者は仕事が終わらず大変な思いをしていました。生徒が登校せず、授業がないからその分仕事ができそうな気がするのですが、いろいろな会議が入ってしまい、自分の仕事まで手が回らないことが多くありました。特に、学年末、学年初めは提出書類も多く、事務作業も膨大です。授業がなくても仕事が終わらないという経験は、正直、自分的には大きなショックでした。

 

教員の働き方改革が言われてきましたが、根本的に、教員の仕事は1人が8時間で終える仕事量ではないということなのです。教員の増員、適切な分担が必要なのだと、改めて感じました。


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