休校期間中の特別支援学級は、個別課題で対応  一方、休校期間中の子供たちの心は

緊急事態宣言が延長され、勤務校では、5月末までの休校が、設置者である市によって、定められました。

この間、1週間に一度程度、課題受け渡し日として、生徒を呼び、提出物回収や課題配布を、勤務校では継続することとなりました。特別支援学級では、従前通り、交流するクラスの登校時間に生徒に来させ、交流級の担任や学年の職員、生徒たちにも会いながら、特別支援学級での提出物回収や課題配布を続ける予定です。

課題については、今までは、何となく全員に同じような課題(といっても、支援級ですから一人一人に違いがあるので、多少は違いはありますが)を配布していましたが、ここまで休校期間が長期化し、通常級も休校中の課題を評価に使うとか何とか言い始めている状況では、個別課題とせざるをえないような状況になってきました。

個別課題と言っても、全く違う課題を準備するのではなく、同じような本やシリーズ物からとった、難易度の違いがあるような問題を、それぞれの生徒に合わせて出すような感じです。

勤務校は、特別支援学級の在籍が20名を超える状況なので、この課題作成から、実は、大変です。1週間分準備する必要もありますし。1日1つの教科とするわけにもいきませんし。複数の教科を7日分、およそ20名の生徒の個別に対応した課題の準備ということになります。

この方向でやりましょうと言ったのは私ですが、実際、たいへんだと、やりながら気づきました。

上からは、できるだけ在宅勤務で、などと言われる状況で、このような仕事を他の先生方に提案したおかげで、特別支援学級の先生方の負担が増してしまいました。

まあ、授業が始まったら、同様の作業は授業準備としてしなくてはならないことでもありますので、許していただければと思いますが。

他の特別支援学級は、どうしているのでしょうか?

 

 

さて、1週間に一度だけ、勤務校では生徒を呼ぶと先ほど書きました。学校滞在時間は、短ければほんの数分。長くても5分はいないでしょう。何かの指導ができるわけでは、もちろんありません。

中学校ですから(なんて言い方は語弊がありますが)、授業が普通に行われていたら、日々、いろいろな生徒指導上の問題行動が起こっていたことでしょう(通常の学級の話をしています)。

特に、一年生を見ていて、大人が挨拶しているのにろくに返さず、態度がよろしくないような生徒を見かけます。学校が行われていないから、そういう礼儀的なことや、中学生としての行動的なものが学べていないんだなあ、などと思ったのですが、ふと、改めて考えてみると、もしかしたら、目の前の子は、ずっと家にこもっているおかげで、精神的に悩んでしまったり、不安を募らせてしまったり、多く抱えている子なのではないか、その一つの現れではないか、などと、考えました。

学校は、早く再開するべきです。

一方、特別支援学級の子の中には、親と一緒に登校し、中学生なのに平気で母親に抱きついているような子もおり、こういう子も、学校が早く始まって、親と離れて、いろいろな経験をした方が良いのではないだろうかと、感じました。

休校が続く中で、子供たちの心の中で、大きな問題が起こっているように思います。

学校は、教科の学習をするだけではなく、集団の中で、他の生徒や教員と接し、そういう人との関係の中で、様々なことを学んでいくものです。

オンライン学習でいくら教科学習ができたからと言って、それが学校に代わることができるものでないことは、大人はみんな気付いているでしょう。

早くこの状況が改善し、学校が再開することを、願っています。


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