with コロナの2学期

2学期が終わりました。

勤務校の属する自治体は、夏休みと冬休みを短縮したので、いつもより長い2学期となりました。ようやく終わったといったところです。個人的には、夏休みがいつものようになかったので、気分的には、「夏がまだ終わっていないような」、そんな中途半端な気分です。夏が終わっていないのに、年末年始なんて、まったく気分がその気にならないのが、正直言ったところです。

 

さて、多くの学校で2学期行われる学校祭は、勤務校でも実施されました。体育祭は種目を精選し、保護者参観は3年生の保護者1名のみに限りました。文化祭(合唱祭)はいつもは市内のホールを貸し切って行うのですが、今年は体育館でしかも学年別に実施でした。授業は、密になる話し合い活動は避ける方針。常に対角線に窓あけをするので、夏は冷房の冷えた空気が外に逃げ、冬は暖房がまったく効かない状況で、教室はあまりいい環境とは言えない状況でした。昼食は会話をせずに、全員前向きで食べる。掃除はなし。部活も週数日の限定。不足した授業の確保としての時間増(例えば7時間目とか)は行いませんでしたが、放課後の学習会は頻繁に組まれました。そして、職員にとっては毎日の消毒作業。いつもの2学期との違いを列挙すると、こんな感じでしょうか。

 

特別支援学級は、このような学校状況の中で授業を行ってきました。

市内の工場が寄付してくれたデスクシールドを活用して、生徒同士の話し合い活動を行いました。全体で話し合い活動が制限される中、これはありがたかったですね。やはり、特別支援学級では、子ども同士が話し合うことは大切だと思います。他の生徒との関係の中で、子どもたちは育つものだと考えます。班活動など、行うことができました。

前述したとおり、学校として2学期は掃除の時間を設定していませんでした。その関係で、いつも生徒の係活動としていた「給食の配膳台拭き」「昼食時の個々の机拭き」という仕事を、生徒には行わせませんでした。生徒一人ひとりの机を誰かが拭いてしまったら、教室内にウイルスがあったらその子にうつってしまうし、その子の手にウイルスが付いていたら、ウイルスがひとりひとりの机に広がってしまうと考えました。

各授業は、先生方がいろいろ工夫しながら、行っていました。英語の先生は、発音がわかるように、その時間だけマスクではなくフェイスシールドを用いていました。あとは、コロナだからどうということではないかもしれません。

コロナの影響で前倒しで実施されたギガスクール構想のおかげで、勤務校にも生徒にタブレットが配布されました。おかげで、調べ学習などの際に、一人ひとりがインターネットで教室で調べ物ができるようになりました。PC教室に行く必要がなくなったので、いつでも使いたいときに使えるようになったのです。これはコロナのおかげとも言うことができますが、その使い方については、これから検討していかなくてはいけないことだと思います。勤務校の属する自治体が契約するWeb上の問題に取り組むサイトなどを活用し、生徒たちに自主的なドリル的な学習をどんどんすすめている先生もいます。

音楽の授業で、ハンドベルを練習しました。そこで、そのハンドベル演奏をDVDにして、近隣の小学校特別支援学級に配布しました。いつもは2学期に、小学校との交流会があったのですが、今年はコロナ感染防止の観点から中止となってしまいました。その代わりとして、DVDを小学校に送るという活動をしました。ちょうど学期末のクリスマスシーズンだったので、クリスマスプレゼントという形で行いました。これは、特別支援学級だけの考えで行ったのではなく、校長に相談し、近隣の学校間で進めている小学校と中学校の交流事業の一環として、行うことにしました。校長の理解があり、とてもスムーズに実施できたので、たいへんありがたいことでした。

WITHコロナなどと言われます。

その中にあって、人とつながりを持つ教育をいかに行うか、今後も検討していきたいと考えます。


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